ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング体験記〜ユーザ(被験者)編〜
「ユーザテストも一つのサービス、ユーザにとって気持ちのよいテストを心がけよう」という話。
スタートアップチームのお手伝いをしている事もあって、リーンスタートアップで必須な「仮説の検証」を行う方法を探していました。
そこで参考になったのがアジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―です。
アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―
- 作者: 樽本徹也
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2012/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 13人 クリック: 191回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
アジャイル・ユーザビリティは、DIY*1テスティング(自作のユーザテスト)についての書かれた本で、
高速で低コストかつ軽量なユーザテストを実施する方法が紹介されています。
先日、ユーザ(被験者)としてユーザテストに参加する機会があり、その体験から得たユーザ視点での改善点とその解決案について、当日の流れとKPTによるふりかえりでまとめました。
当日の流れ
- 指定されたマンションの一室に向かうと3人の方に出迎えられる
- 軽く挨拶し、用意された席に座る
- このテストの情報提示カード*2に指定されている、状況とタスクは以下の通り
- あなたはとある会社のCEO
- 10日後までに仕事を受けてくれる人を見つける
- 予算は決まっている
- ミッション達成に役立ちそうなWebサービス*3を2つ(対象サービスと競合サービス)見つけた状態からスタート
- 操作しながら思った事を口に出して下さい
- テスト開始、まずはChromeが立ち上がっていたので、普段使用しているFirefoxを立ち上げ直す
- 2つのWebサービスを見比べ、迷う事なく対象サービスを使う事にする
- iPhoneに表示されている情報提示カードを確認しつつ、作業を進める
- タスク達成に向け「予算は目一杯使う」「出来るだけ早く終わらせる」の2つを方針とする
- 途中「使用できない項目」「データが消える」等いくつかの問題が発生したのでその都度確認をする
- 求人要項を決めて発注したところで、今回のテスト対象の範囲は終了
- 終了後すぐに、これまでの行動を再現しつつ、その時の思考・感情を伝える
- その後、提供者からテスト中の行動・思考・感情について質問を受ける
- 最後にこの会全体をふりかえり、終了した
KPTによるふりかえり
- 事前説明
P:テストを受けるまでに何も説明がなかったので"何が起きるのか?"と不安だった
T:誰がいて・何をして・何時間かかるのか、を事前に説明する - テスト会場
K:マンションの一室だったのでテストに集中出来た
T:ユーザが緊張しない(ある程度騒げる)環境を用意する - 緊張
P:軽く挨拶しただけだったので、お互いに緊張したままテストに入ってしまった
T:IceBreak(自己紹介等)をする - 状況とタスク
P:期日と予算が決められていたので安易に方針が決まってしまった
T:ユーザに合わない状況は設定しない - 普段通りの環境(ソフトウェア&ハードウェア)
P:普段使用しているソフトウェア環境と違った(ブラウザ,OS)
P:普段使用しているハードウェア環境と違った(ディスプレイ、キーボード、マウス)
T:事前に調査するか、想定される環境を用意する - 競合サービス
P:比較サービスが本来の競合サービスでは無かった
T:競合サービスを比較対象として提示する - 情報提示カード
P:iPhoneの小さい画面で提示されたので、作業に集中できなかった
T:一目で見れるように、印刷するか、iPadで提示する - 座席
P:目の前に人がいたので、気になって集中力が削がれた
T:ユーザの視界に入らない - 検証可能な状態
P:バグ・エラー・使用できない項目、があった
T:プロダクトオーナー*4が検証可能な状態にあるか責任をもって確認する - 思った事を口に出す
P:かなり難しい、誰に対して・何を・どこまで、言って良いのか分からなかった
T:例や実演を見せる
T:CommitBell*5で表現してもらう
T:ぬいぐるみに話しかけてもらう(ラバーダッキング) - リプレイ
K:良いフィードバックが返せた
T:CommitBellをメモ替わりにするなどして、この時にまとめてフィードバックを得る
まとめ
- ユーザテストで的確なフィードバックを得るのは、かなり難しい
- ユーザテストを理解するには、ユーザとしてテストに参加するのが良い
- 最初から上手にテストする事は出来ない、サービスとともに育てる
見学者編はこちら
Node.jsで遊ぼう(環境構築編)
Node.jsで遊んで1ヶ月が経つので、現在までのまとめ。
1.nodeとnvmのインストール
git clone git://github.com/creationix/nvm.git ~/.nvm source ~/.nvm/nvm.sh nvm install #{version}
- nvmをインストール
- nvmを起動
- nodeのインストール、versionはここを参照
2.zshの設定(.zprofileに記述)
nvm alias default #{version}
- 現在使用しているversion名を"default"でエイリアスを作成
source ~/.nvm/nvm.sh nvm use default
- nvmを起動する
- defaultを使用する
3.npmのインストール
curl http://npmjs.org/install.sh | sh
4.Node Packageのインストール
npm install -g express npm install -g coffee-script
- http://expressjs.com/(Sinatra風WebFramework)
- CoffeeScriptのRuntime