ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング体験記〜ユーザ(被験者)編〜

「ユーザテストも一つのサービス、ユーザにとって気持ちのよいテストを心がけよう」という話。

スタートアップチームのお手伝いをしている事もあって、リーンスタートアップで必須な「仮説の検証」を行う方法を探していました。
そこで参考になったのがアジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―です。

アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―

アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―

アジャイル・ユーザビリティは、DIY*1テスティング(自作のユーザテスト)についての書かれた本で、
高速で低コストかつ軽量なユーザテストを実施する方法が紹介されています。

先日、ユーザ(被験者)としてユーザテストに参加する機会があり、その体験から得たユーザ視点での改善点その解決案について、当日の流れKPTによるふりかえりでまとめました。

当日の流れ

  1. 指定されたマンションの一室に向かうと3人の方に出迎えられる
  2. 軽く挨拶し、用意された席に座る
  3. このテストの情報提示カード*2に指定されている、状況とタスクは以下の通り
    • あなたはとある会社のCEO
    • 10日後までに仕事を受けてくれる人を見つける
    • 予算は決まっている
    • ミッション達成に役立ちそうなWebサービス*3を2つ(対象サービスと競合サービス)見つけた状態からスタート
    • 操作しながら思った事を口に出して下さい
  4. テスト開始、まずはChromeが立ち上がっていたので、普段使用しているFirefoxを立ち上げ直す
  5. 2つのWebサービスを見比べ、迷う事なく対象サービスを使う事にする
  6. iPhoneに表示されている情報提示カードを確認しつつ、作業を進める
  7. タスク達成に向け「予算は目一杯使う」「出来るだけ早く終わらせる」の2つを方針とする
  8. 途中「使用できない項目」「データが消える」等いくつかの問題が発生したのでその都度確認をする
  9. 求人要項を決めて発注したところで、今回のテスト対象の範囲は終了
  10. 終了後すぐに、これまでの行動を再現しつつ、その時の思考・感情を伝える
  11. その後、提供者からテスト中の行動・思考・感情について質問を受ける
  12. 最後にこの会全体をふりかえり、終了した

KPTによるふりかえり

  1. 事前説明
    P:テストを受けるまでに何も説明がなかったので"何が起きるのか?"と不安だった
    T:誰がいて・何をして・何時間かかるのか、を事前に説明する
  2. テスト会場
    K:マンションの一室だったのでテストに集中出来た
    T:ユーザが緊張しない(ある程度騒げる)環境を用意する
  3. 緊張
    P:軽く挨拶しただけだったので、お互いに緊張したままテストに入ってしまった
    T:IceBreak(自己紹介等)をする
  4. 状況とタスク
    P:期日と予算が決められていたので安易に方針が決まってしまった
    T:ユーザに合わない状況は設定しない
  5. 普段通りの環境(ソフトウェア&ハードウェア)
    P:普段使用しているソフトウェア環境と違った(ブラウザ,OS)
    P:普段使用しているハードウェア環境と違った(ディスプレイ、キーボード、マウス)
    T:事前に調査するか、想定される環境を用意する
  6. 競合サービス
    P:比較サービスが本来の競合サービスでは無かった
    T:競合サービスを比較対象として提示する
  7. 情報提示カード
    P:iPhoneの小さい画面で提示されたので、作業に集中できなかった
    T:一目で見れるように、印刷するか、iPadで提示する
  8. 座席
    P:目の前に人がいたので、気になって集中力が削がれた
    T:ユーザの視界に入らない
  9. 検証可能な状態
    P:バグ・エラー・使用できない項目、があった
    T:プロダクトオーナー*4検証可能な状態にあるか責任をもって確認する
  10. 思った事を口に出す
    P:かなり難しい、誰に対して・何を・どこまで、言って良いのか分からなかった
    T:例や実演を見せる
    T:CommitBell*5で表現してもらう
    T:ぬいぐるみに話しかけてもらう(ラバーダッキング)
  11. リプレイ
    K:良いフィードバックが返せた
    T:CommitBellをメモ替わりにするなどして、この時にまとめてフィードバックを得る

まとめ

  • ユーザテストで的確なフィードバックを得るのは、かなり難しい
  • ユーザテストを理解するには、ユーザとしてテストに参加するのが良い
  • 最初から上手にテストする事は出来ない、サービスとともに育てる

見学者編はこちら

*1:Do It Yourself

*2:ユーザがタスクを実行する上で必要な情報が書かれたカード

*3:求職者と求人企業を結びつけるマッチングサービス

*4:製品の総責任者

*5:リアルいいねボタン

Node.jsで遊ぼう(環境構築編)

Node.jsで遊んで1ヶ月が経つので、現在までのまとめ。

1.nodeとnvmのインストール

git clone git://github.com/creationix/nvm.git ~/.nvm
source ~/.nvm/nvm.sh
nvm install #{version}
  • nvmをインストール
  • nvmを起動
  • nodeのインストール、versionはここを参照

2.zshの設定(.zprofileに記述)

nvm alias default #{version}
  • 現在使用しているversion名を"default"でエイリアスを作成
source ~/.nvm/nvm.sh
nvm use default
  • nvmを起動する
  • defaultを使用する

3.npmのインストール

curl http://npmjs.org/install.sh | sh

4.Node Packageのインストール

npm install -g express
npm install -g coffee-script

5.expressアプリケーションの作成

express -s -c stylus #{name}
  • -sはセッションの対応
  • -cはStylesheeEngineの指定、Stylusを使用
  • TemplateEngine(-t)はdefaultのJadeを使用

次回は、Node Packageの紹介